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小林よしのり
2016.8.10 14:29皇統問題

血脈のドグマなど尊敬しない


今日のニコニコ生放送の議論は、わしとしては実りがあった。

天皇に関して、わし自身が血脈を尊敬しているのではない

ということが、はっきり自覚できたからだ。

 

血脈は革命を封じるツールとして有効であるが、血脈を

崇め奉る気にはなれない。

ましてや男系Y染色体信仰というものが、わしの中には全然

芽生えない。

 

わしはやはり一代一代の天皇の「人徳」を尊敬しているのだ。

昭和天皇の人徳も、今上陛下の人徳も尊敬している。

 

大田俊寛という宗教学者が「血脈のドグマ」が大事だと言って

いたが、彼にはそんなドグマを本気で信奉する気持ちがあるの

だろうか?

わしには「ない」と言い切れることが自覚できた。

 

そもそも神道には教義もないし、布教もない。

西洋の一神教と違って、ドグマがないのが日本教である。

日本国民の深層心理にも、ドグマはないとわしは思う。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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